令和7年4月の金利見直しで、多くの金融機関で変動金利型住宅ローン金利が上昇しました。昨年10月の見直しに続いての変更となりました。ご利用されている方に、改めて変動金利型住宅ローンの仕組みと今後の影響についてご確認いただきたいと思います。
変動金利型住宅ローンは、4月と10月に金利の見直しがなされ、6月と12月からその金利が適用されます。但し、適用金利が見直されたとしても返済金額はすぐに変わりません。変動金利型には「5年ルール」と「25%ルール」があるからです。
「5年ルール」とは、金利が変動したとしても返済額は5年毎に見直しをすることになっています。返済金額の元金と利息の割合が変動することになっています。そのため、今回の様に金利が上がるということは、利息の割合が増え元金の減りが少なくなってしまいます。
「25%ルール」とは、5年毎に見直される返済金額をそれまでの返済金額の25%増しを上限とするルールです。変動金利型とは言え、急激な返済額の上昇が起こると返済が難しくなってしまうことを防ぐためにあります。
両ルールとも急な返済金額の変更を避けるもので、日々の生活設計をするのに役立つのですが、金利の上昇局面においては元金が思いのほか減らないということが起きる可能性があります。ある意味、問題の先送りルールとも言えます。ご利用されている金融機関から返済計画表が送られてきましたらご確認いただき、必要であれば対策を考えましょう。(い)