4月になりました。暦を無視するような暖かさです。日中の気温が25℃を超える日が3月中に観測されました。この冬、日本中どこの地域でも観測史上最高気温を観測したようです。
18世紀半ばの産業革命以降、石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料の使用や森林の減少などにより、大気中の温室効果ガスの濃度は急激に増加し、大気の温室効果が強まったことが地球温暖化の原因と言われています。地球規模の気温の上昇や温暖化の第一の要因は、人間活動における温室効果ガス、特に、二酸化炭素の増加だと言われています。生活するうえで欠かせない自動車の排気ガスや工場からの排気、また家庭で使う電気も火力発電によって作られており、そこでも二酸化炭素が多く輩出されています。
森林の減少も温暖化に大きな影響をもたらしています。植物は二酸化炭素を吸収して、酸素を作り出します。タイガと言われるシベリア地方の針葉樹林や、ブラジルのアマゾン川流域のジャングルなど、アンタッチャブルと言われた森林が開発によって切り開かれ、森林が減少し二酸化炭素の吸収ができなくなっています。
1997年の京都議定書で日本は1990年比で2008~2012年に6%の温室効果ガスの排出量削減を義務付けられました。日本は、その目標を達成しましたが、アメリカが参加しなかったり、途上国が参加しなかった事で、国際的な約束とは言えないのではないかと言われているようです。その後パリ協定といわれる気候変動に関する国際的な枠組みが取り決められました。しかし、ここでもアメリカが脱退したりで(現政権では復帰するらしい)、有名無実にならないよう願うばかりです。
このまま地球温暖化が進むと、今世紀末には地球の平均気温が最大で約4,8℃、100年後には6、4℃上昇すると言われています。これまでの気温上昇速度より加速度的に早くなっています。この地球上に人間が住めなくなることのないよう、早めに手を打つ必要があるのではないでしょうか。(せ)