銀座にある群馬県のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」の閉店を巡り、群馬県と、業務委託している「田園プラザ川場」の間でトラブルが起きているようです。閉店に際しショップやレストランの装飾、調理器具などの費用や、原状回復の工事費や家賃の負担で折り合いがつかなかったという理由だそうです。こんなに大事な事を開店時に契約書にうたっていなかったのでしょうか?当時の担当者に聞き取りをしたらしいのですが、確認できなかったそうです。当時の担当者も、たとえ覚えていたとしても県の不利益になるようなことを、今更、証言する事は無いでしょう。群馬県をアピールする為のアンテナショップもこんなお粗末なトラブルを起こしては、県民として恥ずかしいばかりです。
都内には、ほぼ全ての道府県のアンテナショップが存在しています。各地の名産を紹介、販売していたり、観光名所を案内していたり、レストランや食堂を併設して現地に行かなくてもその地域の味を堪能できたりと、趣向を凝らしてアピールする事で、その地域の特徴を知ってもらい観光客に来てもらう事が目的になっています。
自治体は地域の紹介と観光客の誘致がアンテナショップの目的になっていますが、企業もアンテナショップを運営しています。自社の商品を多くの人に知ってもらうという事に関しては自治体のアンテナショップと目的は同じですが、もう一つ大きな目的に、新商品が売れるのか、又は新形態の店舗展開は可能か、といった市場調査の意味を含んでいる事もあるようです。定かでは有りませんが、この市場調査に適している地域として、長野県や山梨県が選ばれる事が多いようです。これは、関東と関西の文化の中間と言われていますが、もっと他の意味が有るのではないかと思います。以前、山梨に行った際、(しかも2年続けて)「どんぶりガスト」という店に行ったことがあります。これは、すかいらーくグループが立ち上げた新形態の店だったらしいのですが、その後、見かけた事はあるません。単なる試験だったのか、店舗展開に見切りをつけたのか分かりませんが、もし「どんぶりガスト」が店舗展開をした際は、何年も前から試験店があった事を覚えておいてください。(せ)