苗字について

日本人の氏名の99%はサ行と濁音が入っているというニュースがありました。本当かと思い、思いつくまま知り合いの名前を思い浮かべてみましたが、確かにサ行、濁音が入っていない人は少ないように感じました。ただ、99%というのは信憑性に欠けるように思います。どこからこんな説が出てきたのかは不明ですが、日本人の苗字の上位に入る、佐藤、鈴木、高橋はいずれもこれに該当するので、その辺りから生まれた説なのかも知れません。

日本人の苗字上位は、佐藤、鈴木、高橋ですが4番目に入るのが、田中さんです。田中姓で知る人ぞ知る方で、田中宏和さんという人がいますが、ご存じの方もいるでしょう。ある事をきっかけに「タナカヒロカズ運動」を起こし、全国に呼び掛けたところ2022年10月29日に178名もの「タナカヒロカズ」さんが集まり、ギネス記録に認定されたそうです。

日本人の苗字は何種類あるかご存じでしょうか。正確な数は分かっていないようですが、15万以上とも、30万以上とも言われているようです。これは、同じ文字でも読み方が違う事が有るためらしく、どこに基準を置くかによってカウントの仕方が変わってくる為だそうです。これだけ苗字があると中にはとても変わった苗字やまったく読めない苗字が有ったりするものです。全国に10人に満たない苗字などはお目に掛かる機会はほとんどないでしょう。変わった苗字の代表として良く挙がる苗字に「小鳥遊」や「八月一日」がありますが、何と読むかは調べてみてください。「八月一日」は、ほぼ群馬県にしか見られない苗字だそうです。

苗字の画数も多いもので「躑躅森(つつじもり)」の54画。全国に80人ほどいるそうです。続いて「雲類鷲(うるわし)」、「瀧野瀬(たきのせ)」と続きます。他に、(たいと)(だいと)(おとど)と読む「雲」という漢字と「龍」という漢字が組み合わさった難しい漢字の苗字も有るらしいのですが、定かでは有りません。逆に画数の少ない苗字は「一」、「乙」が有りますが、何通りもの読み方がありますので、これも調べてみてください。

因みに、知り合いに氏名の総画数が7画という、小学校1年の1学期ですべての漢字を習ってしまう人もいます。自分の苗字はどこの地域でどんな理由でできたのか、調べてみるのも面白いかも知れません。(せ)

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