ラグビー、サッカーの躍進と失われた30年

今度の日曜日、ラグビーの日本代表はアルゼンチンと対戦します。この試合に勝利すると2大会連続でベスト8進出とあって、ラグビーファンだけでなく日本全体のヴォルテージも高まっているように感じます。そんな最近のラグビーの日本代表が強くなった原因の一つに外国人選手の存在を上げる人も少なくありません。

一方、サッカーの日本代表もW杯での躍進や先日の国際試合ドイツ戦、トルコ戦での圧勝で、世界での存在感が大きく増した印象です。ラグビーが外国人選手の存在を大きな力にしているのに対し、サッカーは、外国(主にヨーロッパ)で活躍している日本人選手が日本代表になってその存在感アップの原動力になっています。

円安が進み、インバウンド頼みの今の日本を考えるとこのラグビー方式とサッカー方式のどちらかでしか海外と対抗できないのではないかと考えてしまいます。

つまり、個人では今更ですが「能力とやる気のある人は、国家の枠を飛び越えて世界レベルの仕事ができる場所(海外、国内問わず)での活躍を目指す。日本や日本人であることにこだわっている場合ではなく、世界で戦う気概を持ってチャレンジする。それがひいては日本の実力の底上げになる」ということです。

また、日本国内の会社や組織は日本人ということにこだわらず、実力のある人物を徴用しチーム自体の強化を第一優先とする。その結果、チームメンバーの国籍や人種、性別、年齢、出身地、宗教、などは100%不問にする。ラグビーとサッカーの日本代表の活躍を見るにつけ、失われた30年をどのように取り返すかの一つの答えがそこにあるように思います。日本や日本人にこだわらないことが、結果として日本を強くするのだということです。

10月8日(日)午後8時からラグビー日本代表対アルゼンチン代表の試合があります。外国人選手がいっぱいの日本代表を応援しながら、将来の日本社会を想像してみるのも一興ではないかと思います。(み)

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