暑い日が続いています。猛暑とも酷暑とも言われ、全国各地で最高気温が40℃に迫る日が続いています。どこに行っても挨拶は「暑いね~」から始まります。
ちょっと前までは「猛暑日」とか「酷暑日」なんて聞いたことがなかったように思います。気象用語でいうと「酷暑日」は「猛暑日」の俗称で、最高気温が25度以上の日を「夏日」、30度以上の日を「真夏日」、35度以上を「猛暑日」といいます。昔は35度以上になる日が少なかった為、35度以上の日を表す気象用語はなかったそうです。「酷暑日」はマスコミが35度以上の日を表現した言葉で、一般にも「酷暑日」が浸透したが、最高気温が35度以上になる日が増えた事から、気象庁は2007年に35度以上の日を「猛暑日」としたそうです。
その後40度以上の日が全国各地で観測された事から、40度以上の日を「酷暑日」と気象協会が打ち出したそうですが、正式な気象用語になっているのかは不明です。また、暑い夜を表す言葉に「熱帯夜」が有りますが、これは最高気温ではなく、最低気温に基づくもので、夜間の最低気温が25度以上の日をいいます。以前は最低気温が20度以上の日を「真夏夜」と言いますが、20度以上の日が特別ではなくなった為、現在ではほとんど使われない表現だそうです。また、30度以上の夜を「超熱帯夜」と言うらしいのですが、正式な気象用語ではないそうです。
世界の平均気温は何十年も前から少しずつ上昇を続けてきていたそうですが、特に2016年以降に顕著に表れているようです。世界を見渡してもこの異常気象は各地で様々な問題を引き起こしています。南の方では南極大陸から世界最大の氷山が分離し、海上に浮かぶ巨大な氷片になったり、世界遺産のアルゼンチンのペリト・モレノ氷河がかなりのスピードで後退したり、北の方では北極海が冬でも結氷しなかったり、過去には溶けたことがなかった永久凍土が溶けたりと、両極に近いほど異常気象の影響は大きいようです。このまま世界中が何も対策をしなければ更に異常気象は進み、そう遠くない将来、この地球は人類の住めない星になってしまうような気がしてなりません。生活が豊かになるのはいい事ですが、一度立ち止まって地球の保全を考える時期なのかも知れません。(せ)