先日、長崎県佐世保市の公園で「ホウネンエビ」が確認されたというニュースがありました。なかなか一般的には知られていない生き物ですが。初夏の水田では
良くみかけられる生き物のようです。和名を「豊年蝦」といい、これが多く発生する年は、豊年になると言われているようです。しかし、今では準絶滅危惧種に登録されているらしく、数はかなり減っているようです。年によって、数多く発生したり、まったく確認できない年もあるようですが、原因は水温、除草剤、農薬等が関係しているらしいのですが、なぜ年によって違うのか、正確には解明されていないようです。
ニュースの中でホウネンエビの写真も紹介されていましたが、「見たことがある」と思い、先月、田植えをした田んぼに確認に行きました。数は多くはありませんでしたが、間違いなくホウネンエビがいました。準絶滅危惧種である生き物がこんな身近にいたとは、驚きです。
ホウネンエビを見つけている時に、見たこともない生き物が同じ場所にたくさんいました。これは初めて見たのですが、調べたら「カブトエビ」という生き物でした。ホウネンエビ同様、初夏の水田では良く見られる生き物で、「田の草取り虫」と言われるように、ホウネンエビに比べ、直接的に稲の成長に関与しているようです。
カブトエビは石灰紀から出現し、ジュラ紀の化石からも発見されている事から生きた化石と言われているようです。そんな生き物が、こんな身近にいることは、更に驚きです。(せ)