昨日、昨年に引き続き知人の田植えを手伝いました。子供の頃、親戚が農家で米作りをしていた為、何度か田植えをしたことはありましたが、その頃は、親戚総出で朝から一日がかりで、機械などなかったのですべて手で植えていました。お昼は田んぼの畔でお弁当を食べたり、休憩時にはお茶を飲んだり、たいして役には立たなかったと思いますが、ピクニック気分で楽しかった記憶があります。今では、すべて機械で植えますので、人手も要らず、時間もかからず、昔はこの時期の風物詩的な田植えも今となっては、趣がなくなってしまったような感じです。
とは言っても普段、まったく運動をしていない身体には田んぼに入るだけで、足を取られ動くだけで精一杯で、既に身体のあちこちが痛いです。
ここで問題です。お米には、何人の神様がいるでしょう。正解は分かりません。地域によって様々ですが、7人か88人という方が多いのではないでしょうか。私は子供のころは、「お米1粒に7人の神様がいる」と教わりました。7人の神様がどんな神様かはきいていませんでしたが、どうやら土、風、雲、水、虫、太陽、そして作る人を7人の神様に例えていたようです。虫までも神様に数えていますが、これは稲に害を与える虫ではなく、受粉に必要な虫(蜂など?)の事かもしれません。
88人の神様がいるというのは、88歳を米寿というように、米という字を分解すると、「八十八」と読めるからです。稲作には88の手間(多くの手間)がかかる事から八十八を組み合わせて米という字ができたと言われています。他にも1人、3人 6人という説もありますが、八百万の神がいる国ですから、果たして何人の神様がいるのでしょう。いづれにしても、昔の人は丹精こめて作ったお米を神様になぞらえて、「食べ物は大切にしなさい」という教えだったのでしょう。今、話題になっているフードロスの問題もこの考えが浸透すれば、簡単に解決する事でしょう。(せ)