オレンジ色のニクイ奴

先日、初老の男性から突然、夕焼けの写真がlineで送られてきました。なぜ夕焼けの写真を送ったのか聞くと「奇麗だったから」と言っていました。

60歳近いおじさんが「奇麗だったから」の理由だけで写真を送ってきたのだから、余程、奇麗だったのでしょう。ただ残念なことに送られてきた写真ではその奇麗さがまったく伝わってきませんでした。スマホで撮った写真なのでやむを得ない事でしょう。残念。

今の時期の夕焼けは、夏場よりも美しさを感じます。夏場の夕焼けは赤が強く茜色に染まることが多く、冬場は黄金色の夕焼けが良く見られます。夏と冬の夕焼けの色が違って見えるのは、空気中に含まれる水蒸気の量が関係しているそうです。空気中の水蒸気が多いと波長の短い光は散乱してしまい、波長の長い赤色光が散乱されず、目に届きやすくなります。そのため、夏の夕焼けは冬よりもいっそう赤色が強まって見えるそうです。台風の接近や通過後のより水蒸気の多い時期には赤色が濃くなった、燃えるような夕焼けや、不気味とも感じられる紫色に近い夕焼けが見られることもあります。一方、空気が乾燥して水蒸気が少ない冬の夕焼けは、赤色に比べて波長が短い黄色やオレンジ色の光も散乱されず届きやすくなるため、美しい落ち着いた夕焼けがみられるそうです。

天気のことわざに「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」「朝虹は雨、夕虹は晴れ」「夕焼けに鎌を研げ」といったものがあります。どれも朝、東の空が赤くなっている日は雨となり、西に夕焼けしている日の翌朝は晴れとなるというたとえです。日本では天気は西から東へ移り変わっていきます。これは偏西風が影響しているためです。夕焼けが見えるということは西の天気が良いということで、西の天気が良いから翌日は西から天気が良いのがやってくるので晴れるということです。逆に、朝焼けが見えているということは東の天気が良いということで、東の天気が良いということは、今後、東の天気が良いのは過ぎ去りつつあって、西の方から天気が悪くなるかも? ということですが「朝焼けは雨」については、天気予報を見ることをお勧めします。

ちなみにこの夕焼けは晴れ、朝焼けは雨に似たことわざは世界各国にあって、「夕焼けは船乗りの喜びで、朝焼けは船乗りの警告」「朝に赤いと悲しみ、夕方に赤いと希望」等々、他にもまだまだあると思います。探してみてはいかがでしょうか。(せ)

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