今年も、毎年手伝っている田植えを、6月17日に行いました。以前にも田植えに関するブログを書きましたが、目的の田んぼは住宅地の中に有り、用水路がない為、地下水を汲み上げる井戸があります。時期により水位が下がるのか、ポンプを動かしても水が上がってこない時が有ります。本来、10日に田植えを行う予定でしたが、水が上がってこない為、一週間遅れとなってしまいました。なんでも、近場の田んぼに水を張る事により、水が浸透し地下水の量が増えるのだそうです。苗を植えるのも、試行錯誤でなかなか満足できるように植える事ができません。苗の大きさ、植え易い田んぼの水の量、苗を植える深さ。非常に奥の深い作業です。
この田んぼは所謂「一毛作」で、年間を通じて米しか作りません。あえて作らないのではなく、他の作物を作る知識やスキルが皆無だからなのです。この辺りの多くの田んぼは「二毛作」です。夏に米を作り、冬には麦を作ります。地域によっては、一年間に3種類の異なる作物を作る「三毛作」や、三回以上作る「多毛作」を行う地域もあるようです。
ゴールデンウィークに高知に遊びに行ってきました。その時期に既に稲が植えられていて、かなり大きく育っていました。高知では「二期作」と言って、米を年に2回収穫するそうです。以前は九州や四国の太平洋側で多く見られたそうですが、今では、労力の割に収入が少なく、米以外の食材も多く、「二期作」で米を作る農家も減ってきているようです。国の指導もあるようですが、「二期作」は、食に関する大切な日本の文化です。食の自給率を上げる為にも、何とか守って残していってもらいたいものです。(せ)