生命保険で「保険料払込免除特約」という特約があることを知っていますか?業界の人は「P免特約」なんて言うこともあります。この特約は生命保険に加入していて、特定の病気で特定の状況になった場合、それ以降の保険料(掛金)の支払いが免除されるという特約です。主に医療保険や終身保険などに付けることの多いものです。
特定の病気とは、以前は「がん、急性心筋梗塞、脳卒中」いまでは「がん、心疾患、脳血管疾患」というのが一般的です。まず注意が必要なのはこの「がん」に「上皮内がん」が含まれているかどうかです。少し古い保険ですと、「上皮内がん」が含まれていない場合があります。また、「心疾患」と「急性心筋梗塞」、「脳血管疾患」と「脳卒中」ではその病気の範囲が全く異なります。「急性心筋梗塞」でない「心疾患」はたくさんあります。実際に男性で払込免除が適応されたケースで一番多いのは「不整脈」だったという調査結果もあります。「脳血管疾患」も同様です。「脳卒中」ではない「脳血管疾患」でカテーテル手術を受けられる場合も少なくありません。「保険料払込免除特約」の保障内容は加入された時期や保険会社、商品などによって異なります。既に加入済の方は一度確認してみてはいかがでしょうか?
最近、私の知り合いで「上皮内がん」と診断され、がん保険と医療保険が払込免除になった方がいます。いずれも終身保障・終身払の保険でしたので、終身で支払う保険料が免除され大変助かったとおっしゃっていました。「がん」や「急性心筋梗塞」「脳卒中」というととても大変な病気のような感じがしますが、「上皮内がん」「不整脈」「脳動脈瘤」などが見つかることはそれほど特別なことではありません。
これから医療保険や終身保険を検討される方、または見直される方は、保険料は少し高くなりますが「保険料払込免除特約」の検討を必ずしていただいた方が良いと思います。損得だけでなく、病気が見つかってがっかりした時に「でも保険料の払い込みが免除になるから良かったことにしよう」と考えることもできます。病気になって良かったということはありませんが、早く見つかって良かったということは結構あるものです。(み)