アメリカと日本の金利差が大きくなって円安が進みました。一時期は1ドル=150円になるなんて言われる人もいました。今日は2023年2月20日ですが、ドル円の為替レートは134円前後で推移しています。既に米ドルを持っている人は円安になると多くの円に両替できるので資産が増えます。また、米ドルで支払う場合は、相当する円が増えてしまうので負担が多くなります。逆に円高になると米ドルを持っている人は資産を減らし、米ドルで支払う人は少ない円ですむことになります。
輸入品は基本的に米ドルで取引されますので、円安になると価格が上がり、円高になると安くなります。昨今の物価高はウクライナとロシアの戦争の影響で資源価格が高騰していることと、円安で輸入品が割高になったことのダブルの要因が影響を与えています。
資産形成の基本で、「長期、分散、積立」という3要素があります。この分散という意味で貨幣の分散を目的にドル建の生命保険に加入されている人も多いと思います。ご存知のように、日本が未だに金利を上げることが出来ずにいるところ、米国はインフレ抑制のために利上げを進めてきました。生命保険に関わっている者として言うと、日本とアメリカの金利差は一時払終身保険における積立利率の差で顕著です。2023年2月現在、一時払米ドル建終身保険の積立利率は3%後半~4%で推移しています。
一時払米ドル建終身保険の積立利率は、過去の数値からみても大変高い状況になっています。米ドル建一時払終身保険は、あくまで生命保険ですので元本保証はしていません。特に10年以内で解約をした場合、解約控除があったり、市場価格調整が入り解約金が変動したり、もちろん為替レートにより円での額が変動したりします。また、保険会社には為替手数料や保険に掛かる経費を支払うことになっています。ただこの米ドル建一時払終身保険は、あくまで生命保険であること、最低10年は使わない予定のお金を充てること、為替変動による影響などを十分理解していること、などポイントを押さえれば、今検討するべきたいへん魅力ある商品だと思います。
円資産の一定割合をを米ドルに換えておくことは、為替レートの変動に対して金融資産の価値の変動を小さくする手段として有効です。また、保険金や解約金を受け取るときに円高で大損してしまうということのないよう、そういった場合はどうすればよいか、いわゆる出口戦略についても十分確認をして検討してみてください。相談できる担当者がいることも重要です。
さて、この米ドル建一時払終身保険を検討するべき時はいつでしょうか?・・・・(み)