今から40年程前、当時の仕事の関係で知り合った、とある街(群馬県太田市)のタイヤ店の社長さんから教えて頂いた言葉です。
「籠に乗る人担ぐ人そのまたわらじを作る人」
本当に偶然ですが、転勤後、今から30年程前、別の街(東京都板橋区)のタイヤ店の社長さんからも同じようなシチュエーションでこの言葉を頂きました。 この二人の社長さんからの言葉は偶然なこともあり、妙に説得力があって印象深く、心に残ったことを記憶してます。今では自分の好きな言葉のひとつでもあります。籠に乗れるのは裕福で偉い立場の人なのでしょう。でも籠を担ぐ人がいないと、裕福な人でも籠に乗ることが出来ません。そして籠を担ぐ人は、担ぐために履くわらじがないと、足が痛くて長い距離を籠を担いで歩くことが出来ません。わらじを作る人は、籠に乗ってくれる人がいないとわらじが売れず生活して行くことが出来なくなってしまいます。この三者のなかで、一番偉いのは誰でしょう?籠に乗れる方でしょうか? まさかwwこの言葉が伝えたいことは誰が偉いのではなく、それぞれの立場の人が自分の役割をしっかり果たすことで世界が成り立っていることだと思います。これは家族や学校、会社等や世間一般、人との繋がり(関わり)があればどんな組織にも共通する考え方であると思います。この言葉を思い出す度に、小さい自分と思っていても、その小さな自分の役割がないとバランスが崩れ世界が成立しなくなるのだとしたら、自分の存在をいつもよりもホントほんの少しだけ大切に思えます。同僚や先輩・後輩にも感謝の気持ちを持って接することができるのではないかとおもうこのごろです。(こ)