遺すなら生命保険

私が保険屋さんになったとき、実母に保険の話をさせてもらおうと思ったのですが、母は全く聞く耳を持たず、「私が死んだら200万の定期預金があるので、それで葬式を出してもらえばいいよ。保険に入る必要はないよ。」と強く言われてしまいました。当時、終身保険の予定利率は4.5%ととても良かったので、そんな母に200万の一時払終身保険の提案をしました。たしか、保険料(掛け金)は、100万円を割っていたと思います。「どっちみち、お母さんが亡くなったあとに使うお金だったら、預金だと200万遺そうと思ったら200万必要だけど、生命保険なら100万で200万用意できるよ。残りの100万は自分で使えばいいんじゃない。」と提案すると、今まで頑なだった母がすぐにこれは良いと言って契約してくれました。

亡くなった時の整理資金を生命保険で準備した方が良いという大きな部分は単純にそんな損得勘定です。今はマイナス金利で予定利率も低くなかなか前記のようなことは難しいかもしれませんが、一時払いで死亡保険金が支払保険料を下回ることは外貨保険で為替変動の影響を強く受けたときのほかはほぼないと思います。是非、ご自身の年齢でチェックしてみてください。

また、生命保険には相続税の非課税枠(@500万円×法定相続人の人数)がありますので、その枠内の保険金額であれば相続財産に入れなくてもよいというメリットがあります。相続税が気になる方はまず生命保険の非課税枠から利用されるべきです。一時払終身保険であれば身体の状況に関係なく加入できるものも多いので、預貯金を保険金に変えておく意味は大いにあります。

また、これは損得ではありませんが、生命保険の死亡保険金は受取人の固有の財産という民法の規定があります。よって残したい人に確実に保険金を渡すことができます。預貯金ですと遺言を書いてということになりますが、生命保険では受取人に指定するだけで良いのです。また、受取人は契約者がいつでも変更できますので安心です。

死後の整理資金、相続税対策、特定の人にお金を残したいというような場合、加入すべき生命保険は終身保険が一番です。一定の期間だけ保障をもつことのできる定期保険や養老保険はこのニーズには合いません。あと一週間の間に亡くなれば1千万の保険金が支給されるが、それ以後に亡くなれば何も支給されないという状況は望ましくないからです。今(令和2年3月28日)現在、90歳まででしたら何らかの終身保険に加入することができます。今のうちに預貯金を生命保険の保障に変えることを考えてみてはいかがでしょうか?(み)

 

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