自賠責保険料が令和2年4月から平均で16%前後下がる見通しとなりました。引き下げは3年ぶりとなりますが、自動ブレーキ装置の普及などによる事故の減少を反映したことによるそうです。
一方、任意で加入する民間の自動車保険の保険料は、この1月から平均で3~5%上がりました。事故による修理代等が消費増税により影響を受けたことと、4月から遺失利益の算定に使う法定利率が引き下げになったことが要因となっています。補償する対象や補償額の算定の方法により、保険料改定の方向に違いが出てきます。例えば、自動車保険の車両保険では交通事故だけでなく自然災害(地震・噴火津波を除く)でも補償の対象となります。交通事故は減っていますが、自然災害は増えています。同じ自動車にかける保険ですが一方は下がり、もう一方は上がる現象がおきていますが、それなりの理由があるようです。