昨年に引き続き今年も、稲づくりを手伝いました。
昨年までは、育てた苗を植えて、たまに雑草取りをして、育った苗を刈り取るだけの手伝いでしたが、今年は、最初から参加しました。塩水に浸けて選別した種籾を、苗代田に撒き苗を育てます。育った苗を植える前に、田んぼの代掻きをして、田植えの準備をします。水を張る前の田んぼの土を、トラクターで耕して水を張り、苗を植え易いように田植え前に更に土を均すというものです。これをやらないと苗を均等に植えられないらしいです。田植え自体は昔のように家族総出で行うものではなく、苗代田で育てた苗を田植え機にセットするだけで、田植え機の操縦さえできればそれほど難しい事はなく、ただ真っすぐ植えるのだけは、熟練の技術が必要なくらいです。
稲作りで一番大変なのは田んぼの水の管理です。どこの田んぼも同じだと思いますが、特にこの田んぼは、住宅地の中にあり、ここだけ独立している感じになっています。通常は用水路から水を引き田んぼに水をいれます。水の管理もお隣さんにお願いすれば1~2日なら何とかなるでしょうが、ここは自前の井戸が掘ってあり、ポンプを使って水をいれます。朝早くポンプを動かし、水が溜まったころを見計らってポンプを止めるという作業を毎日繰り返します。一日たりとも休めない大変な仕事です。
今年はその水入れに、ハプニングが起こりました。命綱ともいえるポンプが故障してしまいました。直す事もできず、新しいポンプに付け替えるのに4日間、水の無い状態が続きました。稲の生育に不安がありましたが、そのせいか理由は定かではありませんが、例年より稲の成長が早く、稲刈りも様子を見ながらではありますが例年より早くなりそうです。
籾の育ちも好調で昨年より実入りがいいようです。それに伴ってスズメが例年より多く、今年は鷹の形をしたスズメ脅しをセットしてしまいました。気になるのが、稲が変色していて何か病気に罹っているのかも知れません。悪くなる前に早く稲刈りをしたいものです。(せ)