全国各地で太陽光発電所から銅線が盗まれる事件が多発しています。昨年、藤岡市の太陽光発電所から銅線約1400メートル(時価約1760万円相当)を盗んだとして、犯行グループ5人が逮捕されました。また、先月には、盗品と知りながら買い取ったとして伊勢崎の買取業者が初めて摘発されました。他にも、県内や栃木県、茨城県、山梨県などでも複数の窃盗グループが逮捕されています。県内では昨年末までに1000件を超える被害が報告されています。銅線に限らず鉄、アルミなどの金属、中には、公園の水道の蛇口やブロンズ像、グレーチング(側溝などに被せてある蓋)なども盗難の対象になっているようです。これは全国的に金属価格が高騰していることが原因とされています。中でも銅の価格はここ4年で3倍以上にもなっているようです。太陽光発電の設備は人目に付き難い所に設置されている事が多い為、窃盗グループにとっては容易に盗めるので被害が拡大しているようです。
以前はこの太陽光発電設備に対する保険も設備、また売電の売上についても引き受ける事が可能でした。とこるが、あまりにも窃盗に関する事件が多発している為、この太陽光発電設備については、保険会社毎に引き受け条件こそ違いがあると思いますが、一般的には盗難については担保しないとか、免責金額を100万円付けないと引き受けないといった条件が付けられるようになりました。窃盗グループの犯罪行為によって、保険契約者に不利益が生じてしまう事は、残念でなりません。(せ)