相変わらず猛威を振るっているコロナウィルスですが、感染者数は世界中で460万人を上回ったそうです。死者数も31万人を超え、増加ペースは衰えていないそうです。
4月7日に緊急事態宣言が発出されて約40日、緊急事態宣言が39県で解除されました。内、21県では全面解除となったようです。その間「三密」「ソーシャルディスタンス」といった、今まで聞いた事のないような言葉が盛んに使われるようになりました。
三密とは、「密閉」「密接」「密集」から名付けられた言葉です。これは、日本国内でコロナウィルスの集団感染が起こった場所で、この3つの密が共通となっていることが分かり、コロナウィルスの感染を避けるために、この「三密」を控えるようにすることが求められています。
ソーシャルディスタンスとは、日本語では社会的距離を意味するそうです。しかし、ソーシャルディスタンスというと、社会的分断をイメージされてしまうため、最近ではフィジカルディスタンス(身体的距離)という言葉が用いられているようです。
また「自粛警察」という言葉まで使われるようになりました。「自分は、自粛を守っているのに、守らないのはけしからん」という発想から、他人を見張り、攻撃する行動のようですが、営業する店舗に張り紙をして脅したり、県外ナンバーの車に嫌がらせをしたりする警察とは名ばかりでまったく正義とは思えません。ネットの世界と同様に、自分の身分が特定されなければ、何をやっても構わない的な考えは、謹んでもらいたいものです。
コロナウィルスは日常生活や、また、各産業界にも大きな影響を与えています。自粛要請により営業時間の短縮を余儀なくされた飲食店や個人商店、大手チェーン店、宿泊施設、百貨店などのサービス産業界はもとより、製造業など日本中のあらゆる産業すべてに悪影響がでています。中でも外出自粛の直撃を受けた宿泊や飲食を含むサービス業では、4月度だけで253件の倒産が報告されているようです。この件数には倒産扱いにならない廃業は含まれていないため、「隠れ倒産」はより多いとみられているようです。中小に限らず大手でも倒産のニュースが流れました。「ワンサカ、ワンサ。ワンサカ、ワンサ。イェーイ、イェーイ、イエイ、イエイ。」のレナウンまでもが倒産してしまいました。この流れはしばらく続くようで、倒産が中小零細から中堅規模の企業に広がっていく事は、避けられないようです。
緊急事態宣言が解除されたことにより、巷では「もう安心」といった空気が感じられますが、大変危険なことです。しばらくの間は油断することなく、今までどおり「三密」「フィジカルディスタンス」を守り、さらにマスク、手洗いを遂行し、いつまで続くか分かりませんが、細心の注意を払って生活していきたいものです。(せ)