『いかのおすし』 という言葉を聞いたことがあるでしょうか
私自身、先日の宮城県登米市で起きた認定こども園「豊里こども園」へ包丁を所持した男が建造物侵入容疑で現行犯逮捕された事件がきっかけで初めて知りました。(恥ずかしながら)
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・しらないひとには、ついていかない
・こえをかけられても、くるまにはのらない
・しらないひとにつれてかれそういなったらおおごえをだす
・こえをかけられたりおいかけられたりしたらすぐにげる
・こわいことにあったりみたりしたら、すぐにおとなにしらせる
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子供の安全を確保するための語呂合わせによる防犯標語として「いかのおすし」ができた発端は、以前、不審者が学校に侵入して引き起こされた悲惨な事件を踏まえて学校でのセーフティ教室開催のための教材として考案されたとのことです。学校などの教育施設に限らず、いかなる場所でも子供たちは守られる存在ですがすべての子供たちに保護の目をまんべんなく届かせることは実際には難しく。そこで、自分の身は自分で守ることを成長の早い段階から理解してもらおうと生み出されたのがこの防犯標語らしいです。
防犯標語「いかのおすし」が大きな話題になった、いまではセーフティ教室だけではなく防犯関連の各種メディアや学校のポスターなどにも活用されているみたいです。
冒頭に掲げた「豊里こども園」に於いても、大事に至ること無く、被害者ゼロで事件を未然に防げたのは、常日頃から、この「いかのおすし」を活用し職員と園児が一体となって防犯(以降防災を含め)訓練をしていたからだそうです。当時、園児計約200人と職員約40人が園にいたそうです。職員が敷地の周囲をうろつく不審者を発見し、即座にこの「いかのおすし」を活用し、普段の訓練さながらで園庭で遊んでいた園児約70人をパニックに陥らさすことなく建物に誘導できたそうです。その後、複数の職員でその不審者を取り押さえたとのことです。正に防犯意識の高さ、防犯訓練の賜物であると思います。
宮城県は防災意識の高い県で有名ですが、我々も日頃から自然災害に留まら人為災害も含め防犯意識を高めるべきであると痛感致しました。(悲しいかな物騒な世の中なので・・・)ちなみに群馬県と栃木県は比較的自然災害が少ないためか防災の検索件数に於いて全国下位5県に入っているそうです。(こ)