年明け早々、能登地方で大きな地震がありました。半島という事も有り海岸ぞいに集中していた交通網が寸断され復旧の目処は全く立たない状況です。ライフラインも壊滅状態で、元の生活に戻るにはかなり長い年月がかかる事でしょう。また、地盤が隆起した事により、海岸線がかなり沖合に移動し、一部の漁港では漁船を港に付ける事が出来なくなり、今後、漁業を継続できるかが大きな問題となっています。
日々のニュースで、倒壊した家や、建物に押しつぶされた車が映し出されています。阪神淡路大震災や東日本大震災の時も話題になりましたが、地震による火災や建物の被害は地震保険に加入していないと、補償されない事はご存じの方もいらっしゃると思います。一方、自動車保険の車両保険に加入していても地震や津波による被害は補償されない事はご存じでしょうか。先日も、「地震で車が壊れた場合は自動車保険で直せるのか?」という問い合わせありました。先にも書いたように車両保険に加入していても地震が原因の被害は補償の対象外です。
ただし、全く補償されない訳では有りません。車両保険を付加している契約に限り、オプションとして地震・噴火・津波車両全損時一時金特約が有ります。この特約を付加しておけば、全額補償されるとは限りませんが、被害の補填にはなるのではないでしょうか。車両に対する補償として、被害の大小に関係なく、50万円まで補助するという報道が有りました。現段階では案であって、決定では無いようですが、被災者の事を思うと、車に限らず出来る限りの補助はしてもらいたいものです。
☆地震・噴火・津波車両全損時一時金特約とは
地震・噴火・津波により、ご契約の自動車のフレーム、サスペンション、原動機などに所定の損害が生じた場合やご契約の自動車が流失または埋没し発見されなかった場合、運転席の座面を超えて浸水した場合などに、地震・噴火・津波車両全損時一時金として50万円(車両保険金額が50万円を下回る場合はその全額とします。)をお支払いする特約です。(せ)