およそ美術館とは縁遠い自分ですが、先日、とある方の勧めで富弘美術館に行ってきました。富弘美術館は、星野富弘さんの故郷、群馬県(自分の地元でもあります)みどり市東町に建っています。ここを訪れる人々は、美しい山並みと穏やかな清流に導かれながら辿り着く。富弘さんの水彩で描かれた絵と、詩は、美しい山々と清らかな水と共にあることで、その存在感を増すと言われています。改めてですが、富弘さんは
1946年、群馬県勢多郡東村(現みどり市東町)に生まれる。
群馬県立桐生高等学校卒業、群馬大学教育学部卒業後、中学校の体育教諭になるが、クラブ活動(器械体操)の指導中模範演技で空中回転したとき誤って頭部から転落。頚髄を損傷。首からの下の自由を失う。入院中、口に筆をくわえて文や絵をかきはじめる。前橋で最初の作品展を開く。退院後、雑誌や新聞に詩画作品やエッセイの連載を始める。
1982年、高崎で初の「花の詩画展」を開催以降、全国各地、また海外でも開催され、現在も続いているとのことです。
なんと自分の母校の大先輩でした💡館内には何点もの富弘さんの詩画作品が展示されており、100円で借りることができる音声ガイドのイヤホンを付けるとなんと富弘さんご自身の声で水墨画毎に詩の朗読を聞くことができます。花の水墨画が多かったですが富弘さんの詩の朗読と花の水墨画はあまりにもあたたかくてやさしいです。胸がいっぱいになり感動しました。勇気をもらえ今後の人生前向きになれます。
鏡に映る顔を見ながら思った もう悪口をいうのはやめよう私の口から出たことばを一番近くで聞くのは私の耳なのだから
いのちが一番大切だと思っていたころ生きるのが苦しかった
いのちより大切なものがあると知った日生きているのが嬉しかった
たくさんたくさん感動しました。 また行ってみようと思いました。そう思っていた矢先、たまたま美術館に行くことが出来た数日後、星野富弘さんがご逝去されたことをニュースで知りました。とてもショックでした。
ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。 (こ)