はて?

数日前の新聞に友人の記事が載っていました。裁判員制度に関する記事でした。彼も言っていましたが、「そういえばそんな制度もあったな~。」くらいの感覚で、すっかり頭の中からこの制度に関する記憶が抜け落ちていました。この制度が始まって15年が経ったそうです。当時は裁判員に選ばれたら、余程の理由がない限り辞退する事ができない、という認識でしたが、実際は多くの人が辞退しているようです。法律の知識のない国民に、有罪かどうか、有罪の場合どのような刑にするのかを判断させるのはちょっと酷な感じもします。実際、前橋地裁の管轄で、死刑の判決が有ったようですが、死刑判決を出すまでの葛藤は想像すらできません。

長年に渡り、冤罪ではないかと言われていた袴田事件ですが、長年に渡る再審請求が認められ、先日、再審が行われました、ここでも検察は死刑を求刑したようです。メディアの情報だけですが、検察の主張にはかなり無理があるのではないかと思います。9月26日に判決が言い渡されるようですが、仮に無罪となった場合、簡単は謝罪と金銭での補償ということになるのでしょうが、袴田さんの58年間は戻って来ません。

18年経った後、DNA鑑定で無罪が確定した足利事件や、いまだ係争中の大河原化工機事件も冤罪ではないかと言われています。実際、冤罪で死刑になった事件も有ります。なぜ、冤罪が生まれるのか。すべて、警察、検察の怠慢だと思います。真犯人を捕まえるより、事件を解決する事に力を注ぐ事により、真実が見えなくなっているのだと思います。起訴後の有罪率は99%以上と言われています。起訴したら有罪にしなければいけないというプレッシャーや、検察としてのプライド、メンツが真実を追求するという一番大切な事から離れてしまっているのではないでしょうか。あのコナンだって「真実はいつもひとつ」と言っているのですから。

「それでもボクはやってない」っていう映画はおもしろかった。(せ)

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